海外ドラマ11/22/63|過去に行ってケネディ暗殺を阻止!?
海外ドラマ「11/22/63」をhuluで見ました。ちょっと変わったタイトルですが、すぐにピンときた人もいるでしょう。このタイトルはケネディ大統領がダラスで暗殺された日なんです。
ケネディ暗殺といえば、誰もが想像するのは陰謀説ですよね。オズワルドが実行犯として逮捕され、その2日後にジャック・ルビーに撃たれて死亡。撃ったルビーが何も話さず死亡したことで謎が大きくなりました。
CIA、FBI、マフィア、ソ連(KGB)、ジョンソン副大統領などいろんな説があります。最近では自分が丘の上から撃ったという者やマフィアのボス・マルセロが命令したと獄中で聞いたという者まで登場してますが、真実は謎です。
このドラマも陰謀説の中の1つか?と思ったらまったく違いました。簡単にいうと過去に行ってオズワルドの暗殺を阻止するという、ありそうでなかった発想のドラマ。さすがスティーブン・キング、そして総指揮はJJ・エイブラムズですよ。これは見なきゃって感じですよね!
では、過去に行く切っ掛けとなる第1話の「ウサギの穴 PART1」のあらすじを書きます。
11/22/63の第1話あらすじ
高校教師のジェイクは、行きつけのダイナーで1ドル25セントのハンバーガーを食べていた。そこに妻クリスティが離婚書類を持ってやってきた。その様子を見た店主のアルは店の奥に入って行く。
クリスティが帰ったあと店の奥からアルが戻ってきたが、まるで別人のようにやつれ果てた姿だった。アルはガンになったと言うが、ジェイクは離婚書類に署名しているわずか5分でガンになったなんて信じられなかった。心配するジェイクに全部話すから明日来てくれと…。
翌日、ジェイクはダイナーに来た。アルは「収納庫に入って周囲を見渡し、好きなだけいてから帰ってこい。それから話す」と言う。ジェイクは訳がわからなかったが暗い収納庫の中へ入って行く。すると突然明るくなり、周囲を見渡すと車からファッションまで過去の風景が広がっていた。驚いていると1人の男が近づいて来て言った「お前はここにいてはいけない」、それを聞いたジェイクは慌てて戻る。
ジェイクは「今のは何だ?」とアルに聞くと、
「1960年10月21日」
アルは扉を「ウサギの穴」と呼び、店を始めた時からあり他に知っているのはジェイクだけだと話し、自分の後を継いで欲しいと頼む。それはケネディ暗殺を阻止する事だった。
バタフライ効果
アルはケネディ暗殺を阻止する意味をジェイクに話し始める。
暗殺されなければロバート・ケネディは大統領選に出馬することもなく、1968年にアンバサダーホテルでサーハン・サーハンに暗殺されることはなかった。ベトナム戦争を拡大させたのはジョンソンで、ケネディが生きていたら早々にケリをつけ、仲間たちも死んでない。ケネディを救えば世界は必ず変わると…。
アルは過去を変えても今が変わる証拠がないと言うジェイクに、もう一度行って店の外の木に何か刻んで来いとナイフを渡す。ジェイクは、また1960年に行って木に文字を刻んで戻ってきた。そして店の外に出て木を見ると、自分が刻んだJFKの文字があった。刻んだ文字は、もう一度過去に戻ると消えてしまうとアルは言った。
ウサギの穴のルール
- 向こうに行くたびにリセットされてしまう。
- 向こうは常に1960年10月21日11時58分。
- 向こうに何年いても現在では2分間。
実はジェイクが離婚書類に署名している間に、アルは向こうに2年もいたのだ。
すべてを話したアルは、「考えてくれ」と…。
決断
ジェイクは社会人クラスの卒業式に来ていた。自分が教えるハリーから昇進を推薦して欲しいと頼まれていた。しかし、校長から掃除はできても事務仕事は無理だと断られる。卒業を喜ぶハリーを見てジェイクは何かを想う…。(ハリーは父親が家族を殺し1人だけ助かっていた)
ジェイクはアルの家を訪ねた。案内された部屋の中を見て驚く、一面にケネディ暗殺に関連する記事が貼られていたのだ。アルが語り始める…
オズワルドには謎が多く、海兵隊に入隊、その後ソ連に亡命。実は1962年に帰国した時にアルはそこにいたが、オズワルドが暗殺犯という確証が掴めず撃てなかったのだ。
あと重要なのが、元テキサス州知事候補ウォーカー。1963年ケネディが暗殺される6ヶ月前に彼の暗殺未遂があり、使用された銃は口径6.5ミリのカルカノ、ケネディ暗殺に使われた銃と同じだった。1963年4月10日のその場所に行き見てくれ、もしオズワルドが撃ったのなら始末してこい。
それを聞いたジェイクは動揺する。3年も待たなければならない、その間どうやって暮せばいいのか不安だからだ。アルは箱を置いた。その中には社会保障カードや出生証明書が入っていた。アルは自分がガンと診断された時に用意したのだ。
そしてジェイクにノートを渡す。そこには向こうに行った時の収入源となるボクシングや野球の結果が書かれていた。さらにアルは精肉店で安く肉を買っていた。だから1ドル25セントでハンバーガーを出せたのだ。話し終わったアルはすぐに行けとジェイクに言うが、アルのように時間を無駄にしたくないと拒む。その夜、ジェイクは眠れなかった…。
翌日アルの家に行くと、疲れて寝ていた。
それを見たジェイクは「じゃあ2分後に会おう」と言って収納庫の中へ…
1960年へ
再び1960年10月21日に来た。ジェイクはアルの言葉を思い出し行動する。
アル「髪を切り、ヒゲを剃ってさっぱりしろ。大人の男はスーツを着て帽子をかぶる」
そこでジェイクは理容院に行き、それからスーツと帽子を買った。
アル「何を食っても今よりうまい」
パイを食べたジェイクは思わず「うまい!」と声が出た。
アル「車を買え、地味で性能のいい車だぞ。俺はメープル通りで54年のシボレーを買った。無駄遣いするな」
ジェイクはイエローのオープンカーが気に入り750ドルを値切って700ドルで買おうとするがお金が少ない。そこで中古車販売の男に本格的なギャンブルができる場所を聞いて稼ぐことにした。(結果はノートに書いてある)
そしてボクシングに賭けようとしたが4倍にしかならない。KOラウンドを当てれば36倍。そこで6ラウンドKOに100ドル賭けた。結果は当然6ラウンドKOで3600ドルを手にした。しかし、帰ろうと外に出たジェイクの後を二人の男がついてきた。1人の男が言った「いい車だな」。
危険を感じたジェイクは急いで車を出すが、後ろから付けられないか気になり何度も後ろを見るのであった・・・
感想
ケネディ暗殺事件は今なお世界中で注目されてますが、アメリカではもっと感心が高いでしょうね。このドラマのように、もし過去に行けたら暗殺を阻止したいと思う人はたくさんいるのではないでしょうか。そう考えたことがある人にとって共感できるドラマだと思います。
日本では陰謀説が主流というか、最近もテレビでマフィア説を取り上げてました。そのほうが視聴率的にいいのかもしれませんが…。2017年に一部の情報が公開されるようです。でもすべてが公開される2039年にならないと真実はわからないでしょう。もしかして陰謀なんてないかも?あと22年…。
このドラマではオズワルドが暗殺犯という前提で、本当にケネディを撃ったか確かめ、そうならば阻止するという。その中にもヒューマンドラマがあるという感じですね。ジェイクは地味な車を買えと言われたのに派手な車を買うし、ついつい自分の好みが出てますからね。
もし私が過去に行ったらどうなるか?そう考えてみたけど、ドラマのJINみたいに医者でもないし才能もないから早く現代に帰りたくなるでしょうね。目的があれば別だけど、ただ親や祖父母の若い頃を見たいような気はする。祖父は生まれる前に亡くなっていて1度も会ったことないしね。
1960年からケネディ暗殺まで約3年の間、ジェイクに何が起きるのか注目ですね。まだ全9話中の第1話しか見てないので、見終わったあとにまた感想を書きたいと思います。
2017年2月現在はHuluで配信中ですが、配信が終了している場合もありますのでご了承ください。ご確認は⇒Hulu