あのころのカツゲンを今と比較!昔は濃くてとろみがあった?
2016年1月19日からコンビニで「あのころのカツゲン」が発売されということで、あの頃を知っているオヤジとしては飲まなきゃイカン!ということで買ってみました。同じ気持の人が多かったのか、コンビニで販売開始後は大人気で売り切れ・・・スーパーでの販売が延期されるほどになるとはメーカーも予想外だったみたい。
やっとコンビニでGETして飲んでみました!
ソフトカツゲンの味を覚えているのは道産子なら当たり前!でも「あのころのカツゲン」となると覚えてない人も多いでしょう。私は40年以上前に配達してもらって飲んでました。もちろんビンに入ってましたよ!
冬になると上のほうがシャーベット状になっていて、まだ子供だった私にはそれが面白くて、楽しく飲んだ記憶があります。さすがに子供の頃に飲んだ味の記憶はオヤジには残ってませんでした・・・
味の感想の前に知らない人もいると思うので、カツゲンについて説明したいと思います。
カツゲンの歴史
カツゲンの誕生は60年前の昭和31年(1956年)です。だから60週年記念で発売になったということです。私が生まれる以前にすでに誕生してたんですね。さらにルーツをさかのぼると昭和13年に「活素(かつもと)」という名で、帝国陸軍が中国に駐屯している軍人の栄養飲料として開発したそうです。
そして昭和31年から「活源」、翌年から「カツゲン」として一般販売が始まります。昔は大阪にも工場があった関係で販売されたそうですが、人気がなく販売中止になったみたいです。その辺は味が関係あるのかな?北海道は何でも濃い味が好まれるからね。
ところで「ソフトカツゲン」にいつ変わったか道産子は覚えてるのかな?私は恥ずかしながらソフトになったことにも気付いてなかった!?道産子として恥ずかしい・・・昭和54年(1979年)に「ソフトカツゲン」になり、容器もビンから紙パックへ変わったそうです。
私の場合は給食の牛乳からコカコーラやファンタなど飲料はすべてビンの時代に育ったから、容器が変わっただけかと思ってました。でもビンはいいですよね!銭湯に行って風呂上がりに飲んだフルーツ牛乳が懐かしい!もちろんカツゲンや牛乳もね。古き良き時代って感じ!
あのころのカツゲンとソフトカツゲンの味は予想より違った!
実際飲んでみると、ソフトになったというのがわかりました。色も「あのころのカツゲン」が濃いですね。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、左が「あのころのカツゲン」で、私が見た感じでは明らかに色が濃かったです。これだけでも違いがわかったので次は味の比較。
味は濃厚でとろみ?
飲んでみると濃厚というか若干とろみがあり喉にからむ感じで、不二家のネクターを思い出しました。ネクターまでとろみはありませんが、そんな印象を受けました。正直、こんな味だったかな?って思ったけど記憶がないだけでしょう。
ソフトカツゲンを飲み慣れた人は今のほうが飲みやすいかもね、カツゲン=ソフトカツゲンですから、でも「こんな味だったんだ」と昔の味を感じて欲しいですね!
ソフトカツゲンのほうが酸味が強い?
交互に飲み比べると、ソフトのほうが酸味が強い感じがしました。とろみがないからそう感じるかもしれませんね。ただカツゲンを薄めただけではなく、味も少し調整したのでしょう。喉に残らないので飲みやすくなった印象です。
味に関しては好みもあるけど、ソフトになってから30年以上経過していることを考えると、ソフトカツゲンの味がすっかり定着していると思います。でもカツゲン(活源)あってのソフトカツゲンということを忘れない意味でも今回の「あのころのカツゲン」の発売は意味があると思います。
なぜ北海道にはカツゲンが定着したのか?
カツゲンが道産子に愛されたのは味が濃いからと話しましたが、本当にそれだけなのでしょうか?あくまで私の想像ですが、各家庭に配達してくれるというのが大きいような気がします。配達なんて当たり前と思うかもしれないけど、北海道の冬は寒く雪も積もります。外に買いに行くより配達してくれというのは非常に助かります。
積雪や路面の凍結で外に出るのをためらうことがあります。いくら冬道に慣れた道産子でも滑って転びますよ。私も一冬に1~2回は転びます。慣れは油断を産みますから・・・
寒い冬でも届けてくれるという点も北海道に根付いた理由のひとつかなって思います。あと雪印というブランド力も大きいかな?ウィンタースポーツの選手も所属していて知名度はかなり高かったです。札幌で冬季オリンピックも開催されたしね。
色んな意味で北海道には定着しやすい理由があったと思います。
最後に
残念ながら味の記憶はなかったけど、飲んでみて少しは思い出せた気がします。贅沢を言えばビンで飲めたらもっと昔の雰囲気を味わえたかも・・・ビンの回収を考えたら無理ですよね。
今回「あのころのカツゲン」を飲んで、カツゲンだけではなく自分のあのころも思い出しました。まだゲームもない昭和40年代後半に近所の子供と外で一緒に遊んだ記憶が蘇りました。最初は懐かしさから「あのころのカツゲン」を買いましたが、カツゲンが私の子供の頃に深く関わっていたことがわかりました。