稀勢の里は横綱で活躍できる?不安もあるけど期待のデータも!
稀勢の里が初優勝しましたね!日本人が優勝したということで大相撲ファンの人は喜んでいるでしょう。千秋楽の白鵬との取り組みも、もうダメか?と思ったら逆転のすくい投げ。14日目で優勝が決まっていたけど、白鵬に勝つか負けるかは大違いですからね。
そして若乃花以来19年ぶりの日本人横綱誕生!若貴フィーバーから20年位経ってるんですね、私も年も取るはずだ…。稀勢の里には今後も優勝を重ねて大横綱なって欲しいと思ってます。
ただちょっと不安というか、たしかに安定感はあるかもしれませんが、横綱は安定感だけでなく優勝が必須。最悪でも優勝争いに絡まなければいけません。
そうでなければ休場⇒引退という最悪の流れが待ってます。もちろん稀勢の里にはそうなってほしくはありません。そこで過去の横綱昇進時の成績や3横綱との直近の対戦を見ると面白いデータが!
横綱昇進は2場所連続優勝が必要だった?
ここでは現在から10横綱さかのぼって昇進前の2場所の成績を見ることにします。
赤字は優勝 青字は同点 △は次点
昇進場所 | 2場所前 | 直前場所 | 2場所合計 | 優勝回数 | |
大乃国 | 昭和62年11月 | 12勝3敗△ | 13勝2敗△ | 25勝5敗 | 1回 |
旭富士 | 平成2年9月 | 14勝1敗 | 14勝1敗 | 28勝2敗 | 3回 |
曙 | 平成5年3月 | 14勝1敗 | 13勝2敗 | 27勝3敗 | 3回 |
貴乃花 | 平成7年1月 | 15戦全勝 | 15戦全勝 | 30勝無敗 | 7回 |
若乃花 | 平成10年7月 | 14勝1敗 | 12勝3敗 | 26勝4敗 | 5回 |
武蔵丸 | 平成11年7月 | 13勝2敗 | 13勝2敗 | 26勝4敗 | 5回 |
朝青龍 | 平成15年3月 | 14勝1敗 | 14勝1敗 | 28勝2敗 | 2回 |
白鵬 | 平成19年7月 | 13勝2敗 | 15戦全勝 | 28勝2敗 | 3回 |
日馬富士 | 平成24年11月 | 15戦全勝 | 15戦全勝 | 30勝無敗 | 4回 |
鶴竜 | 平成26年5月 | 14勝1敗 | 14勝1敗 | 28勝2敗 | 1回 |
稀勢の里 | 平成29年3月 | 12勝3敗△ | 14勝1敗 | 26勝4敗 | 1回 |
大乃国は3場所前に全勝優勝、昇進前の2場所は次点という成績ですが3場所合計は40勝5敗で、これを上回るのは41勝5敗の貴乃花だけでした。3場所で見ると大乃国も十分な成績かと。大乃国かー懐かしい!今はスイーツのイメージですが…。
平成に入ってからは、ほぼ2場所連続優勝しなければ横綱に昇進してません。鶴竜は本割で白鵬に勝ちましたが優勝決定戦で負けたのが優勝と同等とみなされたようです。しかし、その後は2場所連続優勝が必要になってますね。
稀勢の里は2場所連続優勝ではない!?
成績だけを見ると2場所前の12勝3敗の印象が悪いと思う人もいるでしょう。次点だけど優勝の鶴竜は14勝1敗、これを同等と見るかどうか?白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱に勝ったのは評価できますが、平幕に3敗というのは…。
正直に言うと、私は横綱昇進は難しいと思ってました。なぜなら同等の意味が決定戦か千秋楽に勝ったほうが優勝と思ってました。星2つ差では厳しいかなーと。私は専門家でもデーモン閣下でもありませんから、ただのド素人考えですけどね。
ちゃんと理事会で決まったのだから実力を認めてくれたのでしょう。まさか大相撲人気のために日本人の横綱を作ろうとか?それでは稀勢の里が可哀相すぎますからね。でも平成の横綱の中では、優勝が1回だけなのは鶴竜と稀勢の里だけなんです。ちなみに貴乃花は横綱になるまで7回も優勝してたんですね。スゴイ!
では稀勢の里が前途多難かというと、そんなことはありません。期待のデータがありますよ!
3横綱との対戦成績を見ると稀勢の里に期待できる!?
平成28年の3横綱との対戦成績を調べてみました。
一月場所 | 三月場所 | 五月場所 | 七月場所 | 九月場所 | 十一月場所 | 6場所計 | 通算対戦成績 | |
白鵬 | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 3勝2敗 | 16勝43敗 | |
日馬富士 | ● | ● | ○ | ● | ○ | 2勝3敗 | 24勝36敗 | |
鶴竜 | ○ | ○ | ● | ● | ● | ○ | 3勝3敗 | 31勝17敗 |
どうでしょう、何か期待が持てるような気がしませんか?平幕に取りこぼしがなければ、面白い優勝争いになりそうですね。横綱同士が星の潰し合いをすると考えると、誰が優勝するか最後までわからない展開もあるでしょう。そうなれば稀勢の里にも必ず優勝のチャンスが巡ってくるはずです。
取りこぼしがなければ、優勝の可能性はグンと高くなるのではないでしょうか。意外と四横綱も面白いかも?2度目の優勝は、横綱に休場がなく揃った場所で見たいですね。
白鵬の63、43、23連勝を止めたり、優勝なしの年間最多勝、大関昇進後一番遅い31場所目の優勝など、ある意味何か持ってるかもしれません。今から次の場所が楽しみ!
最後に
正直いうとやっと日本人の横綱が誕生したかって思いました。何年か前の大関はカド番の繰り返しでカド番の新記録を作りました。大関は横綱に匹敵する力を持っていて、横綱や他の大関を倒して優勝するというのが私のイメージです。カド番脱出の記録って大関として恥ずかしい記録だと思ってます。だから八百長問題が浮上するのでは?負け越し⇒勝ち越しでカド番脱出を、もう少し厳しくしたほうがいいような気がします。
私は父の影響で大相撲を見始めました。当時は輪島や琴櫻、北の富士などが横綱で活躍してました。父は場所が終わると新聞から星取表を切り取ってノートに貼ってました。その手伝いをしていたので毎場所テレビで見て好きな力士のマネをして遊んだ記憶があります。あと北海道出身の力士が活躍していたのも大きかったですね。子供ながらに大相撲は他のスポーツと違うなという感覚がしました。
ここ数年は色んな問題が出て、なんか距離を置くようになってた自分がいましたが、これからはモンゴル出身の3横綱に立ち向かう日本人横綱を応援したいと思います。今更って怒られそうですが、私と同じような人もいるのでは?
これから稀勢の里に対する期待は当然大きくなるでしょう。今後の大相撲人気を左右するくらい大きな期待を背負うことになるので、重圧に負けずに頑張って欲しいです。そして他の横綱に勝った時に「どうだ!」っていうドヤ顔を見せて欲しいものです。